施工管理に興味を持っている方からよくいただく質問に、服装の話があります。
「作業服って、かっこ悪いのかな?」「あまり着たくないな」と施工管理の服装に対してネガティブな印象をもっている方も多いようです。
ですが2015年以降、大手の会社を中心に作業服のリニューアルによって、清潔で洗練された印象を目指してイメージアップを図るところも増えています。
女性の施工管理者も活躍の場を広げているので、こちらの記事では男性だけでなく女性の服装についても詳しくご紹介しています。
髪型や髪色、ネイルについても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
施工管理の服装に決まりがある?
基本的には、その日の業務内容に合わせてスーツと作業服を使い分けるかたちです。
施工管理職の服装は企業ごとに異なっており、制服や作業服が決まっている会社が多いのですが、場面によって服装をある程度自由に選べる会社もあります。
それでは場面ごとに、詳しく説明します。
通勤時の服装はスーツまたはオフィスカジュアル
会社によりますが、スーツもしくはオフィスカジュアルでの通勤になります。
会社の規模が小さかったり、自由度の高い会社の場合は、普段着での通勤や作業服(作業着)での通勤も可能です。
電車等の公共機関が発展している地域と、車での移動が中心的な地域では出勤時の服装が異なります。
車通勤
車通勤の地域では、比較的服装に対する規定が緩めの傾向があります。
私服での通勤が認められている場合も多いようです。
電車通勤
主に、電車通勤は都市部になります。
大手の会社の施工管理として働く場合は、スーツでの出勤を指定されるようです。
また、経験を積まれて客先や本社や様々な拠点にお顔を出すような役職になりましたら、出勤時もスーツの指定がある会社が主流です。
現場に出向く時の服装は作業服
現場に出向くときの服装は作業服です。
作業服の中には男性であればワイシャツ、女性であればカットソーやブラウスを着用します。
作業服を着用する目的は、次の3つです。
- 動きやすくするため
- 体の露出部分を減らして安全を守るため
- 洗いやすく乾きやすい素材により、清潔感を保つため
機能的ですね。
近年、女性の施工管理職も増えているので、女性の体型に合わせたシルエットで作られたレディース用の作業服を扱う会社も増えています。
性別・身長等に合う作業服を着用することで、ダボッとしたラフな印象ではなくきちんと整った印象を与えられますし、男女兼用のものよりも抵抗なく着られそうですよね。
打ち合わせ時の服装はスーツ
施工管理の仕事の中には、設計者や業者、施主との打ち合わせ業務もあります。
その他、朝礼や所属している部門の上長に対する報告の打ち合わせなどが生じる日もあります。
このような社内外の打ち合わせのときには、原則スーツ着用の会社が多いようです。
地方に拠点を置く会社で施工管理職に就く場合は、社外の打ち合わせのみスーツ着用でそれ以外の時間は作業服というケースもあります。
服装が気になる方は、面接のときに確認してみましょう。
男性の服装と女性の服装の違い
原則、男女で服装の違いはありません。
ですが大手や準大手では、作業服とヘルメットをモデルチェンジしたり、女性用のサイズやデザインを導入する企業が増えています。
施工管理職に就く女性の比率も高くなってきているためです。
作業服・ユニフォームの刷新時には次のような点に配慮されています。
- スーツの上に作業服を着ても違和感がなく馴染む
- 作業現場等での業務にも対応しやすく動きやすい
- コーポレートカラーが入っている
- 女性用のサイズ・デザインがある
特に女性用のデザインは細身のズボンになっていたり、体のシルエットが細身にみえるように上着に絞りがついていたりします。
また、しゃがんだときに背中が見えないように工夫されている会社もあります。
スカート着用について
スーツの際にはパンツスーツにするか、スカートのスーツにするか、自由に決められる会社もあります。
一方で、業務内容から原則パンツスーツもしくは作業服と規定している会社もあるため、気になる方は面接時に確認しましょう。
作業着・作業服を着るときには、上下とも作業服を着ることもあれば、作業着の上着のみ羽織ることもあります。
上着のみ羽織るかたちで作業着を着用するときには、パンツスーツが推奨されます。
パンツスーツもしくは作業ズボンのほうが肌の露出を減らせて、作業時に怪我をする危険を減らせるので安全性が高くなるためです。
髪型や髪色について
建設現場で長い髪の毛をおろしたままにしている方はいません。
建設重機や土木工具には回転するものも結構あり、長い髪の毛が巻き込まれると怪我をしたり命を失う危険があるためです。
髪の毛が肩に触れるよりも長い場合には、結んで安全を確保する必要があるでしょう。
髪の長さがミディアムの方
後ろでひとつ結びにしましょう。
髪の長さがロングの方
低めの位置でお団子にするのがおすすめです。
毛先が設備に巻き込まれない様にしっかりとまとめ髪にしましょう。
ネイルについて
ネイルやお化粧については、自由な会社が多くあります。
業務に支障をきたさない爪の長さやデザインであれば、問題ないようです。
持ち物やアイテムについて
施工管理では幅広く業務をこなすため、必要な持ち物も多岐に渡ります。
安全を守るためのアイテム
- ヘルメット
- 手袋
- 安全靴
- 安全帯
仕事を進めるための必須アイテム
- 野帳(メモ帳)、筆記用具
- カッター
- カメラ
- スケール(5.5mの長さが主流)
- 水平器
- 懐中電灯
- 名刺
仕事を進める上であると便利なアイテム
- タブレット
- レーザー距離測定器
- 関数電卓
- レーザーポインター
- 日焼け止め
その他、熱中症対策や感染症対策など時期に応じてあると便利でしょう。
施工管理を目指す方へ!内定が決まりやすい服装の選び方
インターン時の服装と、就職活動や転職活動中におすすめの服装を解説します。
インターン時の服装
指定がない場合は、スーツ着用が無難です。
汚れてもよい服装や動ける服装を指定された場合は、ストレッチのきく奇麗めなスラックスにロンT、その上にトレーナーを用意されると良いでしょう。
また、スーツで会社に伺い、汚れてもよい服装を持参するパターンもあります。
「汚れてもよい服装」を指定されているのにスーツのみしか準備していないと、会社やインターンの担当の指示を理解できていないと判断される危険があります。
スーツ以外の指定があった場合には、清潔感と動きやすさを両立できる服装を選びましょう。
男女ともに結べる髪の長さの場合には、髪ゴムもしっかり持参しましょう。
転職活動時の服装
内定後にスーツを多用する職業です。
施工管理への転職を目指すときには、清潔にスーツを着こなして、安心感を感じてもらえるるようにしましょう。
履歴書につける写真の服装
基本的にスーツです。
髪色は黒もしくは7トーン(7番)以下にしましょう。
こちらの髪色は、光が当たったときに染めていることが若干わかる程度の暗めの茶髪です。
他の業界を受ける場合と、身だしなみのポイントは変わりません。
髪型をすっきり整えて、写真を撮りましょう。
面接時の服装
スーツの指定があってもなくても、スーツを着用して面接に臨まれたほうが安心です。
全体的に派手な色や奇抜なデザインは避け、身だしなみを整えて臨みましょう。
施工管理を目指すなら、採用されるコツをプロに教わろう!
「何を求めて施工管理を目指しているのか?」について、自分の言葉でしっかり伝えることが大切です。
業務の中で人とコミュニケーションを取る場面があるため、面接での受け答えは重要視されています。
そこでオススメなのが、転職エージェントへの相談です。
これまでたくさんの方の施工管理の内定を得るサポートをしてきた転職エージェントであれば、上記の点を指導してくれるのはもちろん、あなたにピッタリな会社の求人も見つけてきてくれます。
面接対策をしっかり行い、履歴書や職務経歴書の添削もしてくれるので、きっとあなたの力になってくれるはずです。
話を聞くだけでも勉強になることは多いので、自分に合いそうな相談先を見つけたらぜひ相談してみましょう。
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