![施工管理を辞める人の転職理由と転職先を一挙公開!転職理由は伝え方で印象が変わる](https://watashi-no-shigoto.jp/wp-content/uploads/2024/04/03087e5264a1f1bfac4f3976426de1b3.jpg)
転職を意識し始めたとき、自分にとって「転職したいと感じる何か」があるのが本音かと思います。
転職することは人生の中でも大きな決断なので、その前にはたくさん迷う気持ちがあることでしょう。
これまでの転職活動をしてきた方々が、どのような思いで転職してきたのかまとめましたので、参考にされてください。
施工管理からの転職は毎年多く、行き先となる業種や職種は多岐にわたります。
その理由は主に次の2つです。
- 施工管理で幅広い業務に触れて自分自身で仕事に求めているものが分かってきた
- 施工管理で培ったスキルを他の職種や業界でも活かせる
記事の後半では、どのような業界や職種への転職が多いのか具体的に紹介しています。
転職したいと感じる理由をしっかり自分自身で理解し、必要な場面では適切に伝えることで、次のキャリアにもスムーズに繋がっていきます。
こちらの記事を読むことで迷いを払拭し、次のキャリアに活かしていただけたらと思います。
施工管理経験者の転職理由とポジティブな伝え方
転職活動中には次のようなお気持ちを打ち明けてくださる方がたくさんいらっしゃいます。
- 転職したいと感じる理由について自分でも知りたい
- 他の人たちも同じ悩みを抱えているのかな?
- 面接のときに本音を話して良いのだろうか?
こちらの章では、転職経験者が「施工管理を辞めたい」と思った理由と、退職時や面接などでネガティブに伝わらない上手な伝え方を紹介しています。
ひとつずつ目を通して、これから紹介する表現方法を取り入れてみてください。
それでは早速ひとつずつ見ていきましょう。
仕事時間が長い
施工管理の方で残業時間が月に100時間を超えている方もいます。
業界全体の問題として、働く人数に対して会社が請け負っている案件・プロジェクトの数が多くなりがちな現状があります。
業界内を見渡すと、仕事量が多すぎる施工管理者は依然多いです。
人によっては、適正な仕事量の約1.5~2倍にもなる業務量をこなしています。
どれだけやりがいのある仕事で、例え希望通りに稼げていたとしても、寝不足などによって身の危険を感じたら転職を考えたくなる気持ちはよく分かります。
「自分と同じくらい、それ以上に働いている人がいるから」や「残業が多くなっているのは、自分のせいなのでは…」などと、自分を責める必要はありません。
今後も仕事時間が長すぎる状況は変わらないと予想され、つらく感じているならば、迷わず転職しましょう。
伝え方のコツ:状況を変えるために働きかけたことも伝える
仕事時間が長くつらい状況下で、その状態を少しでも良くするために行動したことはありますか?
例えば次のような例があります。
- 仕事の優先度をつけた
- 無駄が少なくなるようにスケジュールを見直した
- 上司に相談して業務量を調整してもらった
- これまでの工事の例を参考に精度の高い計画を立てた
これまでいろいろ試してきたのではないでしょうか。
効果が少なく解決に至らなかった行動案も含めて、あなたが工夫を施してきた軌跡です。
その中で一時的にでも効果が出たものや、今後の仕事にも活かせそうなアプローチ方法はありますか?
もし、心当たりがあればそちらをお伝えするようにしましょう。
仕事量が多い
書類作成が得意だからと評価されるなどして、書類作成を時間内にたくさん任されてつらい思いをしている事例も発生しています。
業務の偏りによって仕事量が自分だけ多いと不満を感じている方もいるようです。
あまりにも不公平に感じられたり、一部の人だけが頑張っているように感じられたなら、前向きな気持ちで続けていくのは難しいですよね。
会社によっては「移動は駆け足」など、仕事量が多いが故に独自のルールが存在する会社もあるようです。
理不尽だなと感じられたり、ついていけないなと感じられたなら、できる範囲で他の会社の状況も確認して、自分が働いている会社のルールや慣習が標準的なのか知っておきましょう。
伝え方のコツ:残業時間や仕事量を数字で示す
人によって業務量が異なりバランスが取れていないことを伝えたり、自他ともに仕事量が多かったことなどを伝えるたりするときには、なるべく数字で伝えましょう。
具体的には、次のような表現ができます。
- 1日当たりに〇枚くらいの書類作成を行う
- 残業時間が毎日〇時間くらいあり、夜〇時に帰宅する
- 1日に〇箇所の現場を訪問する
- 1月に〇時間くらいサービス残業している
- 休みの日が月に〇回のみ
上記に例を示したように感情ではなく「量」に焦点を当てて伝える工夫をすると、第三者からみても「それは大変だったね」と気づいてもらいやすくなります。
緊張感・ストレスが大きい
「納期に追われて」とか「事故が起こるといけないので」等、責任重大な場面も多いのが施工管理の仕事です。
緊張感やストレスが大きくて転職する人もたくさんいます。
特に、責任感が強く無理してしまう施工管理の責任者の方や、断ることが苦手な心優しい方が転職を検討するケースは少なくありません。
緊張感やストレスを理由に転職したい気持ちが大きくなっているとき、心理面だけでなく、長時間労働や業務量過多など仕事量が多さもストレスの原因になっているようです。
今いる会社を辞めたとしても、これまでの経験はゼロにはなりません。
同じ業界や同じ職種で転職して活き活きと働いている人もいますから、自信をもって環境を変える選択肢も考えてみましょう。
伝え方のコツ:出来たこと、出来なかったことをバランスよく伝える
ストレスが大きくなると、よくない点や出来ていない点に目が向きやすくなります。
もしかすると今現在、一時的にそのような心境になっている可能性もありますから、「過去に出来ていたこと」や「うまくいっていたこと」も意識的に掘り起こしましょう。
仕事を頑張ってきたが故に抱えてしまったストレスにより、面接等でつい話し過ぎてしまって不合格になる方もいます。
前職でストレスを抱えていたことについては、話す分量や表現方法を調整しましょう。
人間関係が難しい
施工管理では様々な職種や立場の方と会話する場面が多々あります。
納期を短くしてほしい施主(お客様)と納期が長いほうが助かる現場監督(社内の責任者)などお互いに利害関係がある方々の間で日々調整するのは大変ではありませんか?
日頃、円満なコミュニケーションを取れる人同士であったとしても、持ち場立場の違う状況下で議論をかわすのは難しい場面も出てきます。
議論をかわす相手に特有の癖などがあれば、なおさら難しくなります。
施工管理者は物だけではなく人も管理しなくてはならないので、負担に感じて転職する方も多い職種です。
伝え方のコツ:どんな仕事をしたいかをしっかり伝える
今の仕事を通じて、実際のところ「人と交渉するような仕事はやりたくないな」と感じている方もいることでしょう。
転職活動等でお伝えする場面では、嫌な部分を伝えるのではなく「次にどのような仕事をしたいか」というところに焦点を当てて表現するのがおすすめです。
なるべく具体的に体験談を交えて伝える練習をしてみましょう。
業務内容と対価が見合わない
施工管理者が転職を決意する理由のひとつに「責任が大きくなっているのに給料が上がらない」というものがあります。
基本的に給料は、スキルや資格、役職などで社内の評価制度によって決まります。
会社の仕組みで決まるため、自分ひとりの努力では解決できないところです。
この先頑張っても年収が上がらないな、と失望感を感じた場合に、正当に評価してもらえる会社へと転職する方もいらっしゃいます。
伝え方のコツ:キャリアアップへの意欲を伝える
面接等では「さらにこんな仕事をしたい」と感じる部分など、仕事への意欲を伝えるのがおすすめです。
必ずしも前職への不満を伝える必要はありません。
特に、こちらの転職理由を抱えているあなたは「これだけ仕事を頑張ってきた、これからさらに頑張りたい」という気持ちやスキルの持ち主だと思います。
前向きに捉えられる部分に絞って伝えましょう。
念のためお伝えしますが、今回の転職活動では「業務の量や質が上がったときに自ずと収入が上がるような会社」へ転職できるように情報を集めましょう。
仕事に興味をもてない
新入社員のときには覚えることがたくさんあって活発に毎日を過ごせていた施工管理者でも、慣れてくるとスケジュール管理と調整業務が単調に思えて退屈する場面が増えるようです。
そのときに周囲を見渡して、デザインや設計などクリエイティブな要素を求めて転職する方もいます。
ルーティンワークが向いている・向いていないという点が、ひとつの判断の分かれ目となります。
社内で「もっとこんな仕事をしてみたい」と声を上げてみるのもおすすめです。
それでも状況が変わらず、仕事への熱意を保てない場合には転職も検討しましょう。
伝え方のコツ:「もっとこんな仕事をしてみたい」という意欲を伝える
これまでの経験をもとに、今後どのような仕事をしたいか伝えましょう。
新しい仕事にチャレンジしたいからと、ゼネコンに転職する方も多いです。
ご存じかもしれませんが、施工管理の仕事を極めようと思うと、本来は10年以上時間がかかります。
もしあなたがキャリアアップを目指しているにも関わらず、数年目にルーティンワークになっているなら、転職するのもおすすめです。
会社によっては、従業員の成長に合わせて大規模な工事を任せてもらえる会社もあります。
そのような会社に転職して施工管理職を続ける選択肢もおすすめです。
施工管理を続けるか否かをしっかり考え、そこに対する思いを丁寧に伝えましょう。
家庭環境等、外的要因の変化があった
仕事以外の要因により仕事を続けられないケースもあります。
例えば、出産や育児のスタート、お子様の成長に伴う生活リズムの変化、突然の介護のスタートなどによる影響も大きいようです。
残業の多い会社で施工管理を続けてきたとしたならば、今のペースで仕事を続けるのは難しいかもしれません。
体調を崩す前に、仕事とそれ以外の部分のバランスが取れるように動くのがおすすめです。
また、周囲に似たような境遇の方がいなくて「子育てや介護が始まると、今の仕事は続けられない」と思っていたけれど、実は会社として休みを取れる制度や時短制度などがあったという事例もあります。
念のため、規定集を確認したり上司に相談するなどして、負荷を軽くしながら働き続ける方法は選べないか確認しましょう。
伝え方のコツ:責任をもって仕事できる時間帯や条件を伝える
これまでのようには働けない事実や不安をお伝えした上で、「○時~○時は、働けます」や「時間的な制約はありますが、○○の業務経験がありお役に立てます」など、出来ることをしっかり伝えましょう。
新しい部署や会社で、あなたが担える業務があれば採用してもらえる確率が上がります。
決して投げやりではない点をお伝えできるとよいでしょう。
転勤が難しい
施工管理は担当する現場によって勤務地が変わります。
ある地方の広い範囲をひとりで担当していた施工管理者が出張続きになった事例や、大手の建設会社で役職が上がって全国規模で転勤することになった事例もあります。
引っ越しが続くのは、家庭環境上や健康上難しいケースもあることでしょう。
始めはよくても、途中で引っ越しが難しくなるケースもあります。
伝え方のコツ:転勤が難しい理由をしっかり伝える
社内で部署の変更をお願いする場合には、転勤や出張が難しくなった理由を分かりやすく伝えましょう。
入社前の面接等で伝えるタイミングには注意が必要です。
面接官の方から希望の勤務地や転勤の話題に触れてきたときに、意思を分かりやすくお答えするのがおすすめです。
施工管理職への転職を目指しているときに、通勤可能範囲が30分以内など極端に近場での配属を希望すると配属先が見つからずに採用に至らないことがあります。
勤務地が近いことを優先する場合は、施工管理職に比べると年収が変わるかもしれませんが、一般事務などへ職種を変えるなど内勤できるような会社を含めて検討しましょう。
急な休日出勤により休みの予定を立てられない
法規制により年々減ってきてはいますが、週休1日で働いている施工管理者もいます。
休みが少ないために、休日は寝て過ごさざるをえなかったり、友人や恋人、家族と休みが合わず予定を立てにくくストレスを感じて転職するケースも多いです。
担当する工程によっては、急遽土日が出勤となり平日休みの生活が続くなどして、週休2日であったとしても急な振替出勤がいつ来るか分からないこともあります。
なかなか気持ちが休まらないことと思います。
時間的負荷が大きすぎたり、業務から離れている間も仕事のことを考えているなど心身への負荷が大きすぎると感じたら、転職もおすすめです。
今いる環境を離れて見える世界が変わると、「離れてよかった」と感じるかもしれません。
自分自身のために納得のいく決断をしましょう。
伝え方のコツ:仕事も頑張るけれどプライベートも大切にしたいことを伝える
仕事を頑張ってきたことを伝えた上で、プライベートも大切にしたいと素直に伝えましょう。
これまでの仕事の業務時間や業務量の多さを伝えるときには、感情を込めすぎずに時間や量を数字で示すと冷静で良い印象に繋がります。
そして、面接などでは伝えるタイミングに注意が必要です。
「休みたいから、この会社を受けている」というマイナスな印象になってしまうともったいないので、面接官より聞かれるタイミングを待ちましょう。
休日の話題が出なかった場合や条件面の話を聞きたいけれどタイミングをつかみにくい場合は、転職エージェント経由で話をしてもらうのがおすすめです。
転職エージェントは、あなたが不利にならないように上手に聞いてくれます。
万一、信頼できる転職エージェントが身近にいない場合は「わたしの仕事」公式ラインからご相談ください。
施工管理からの転職に有利な業種の全て
施工管理経験者は経験年数やスキルによって、おすすめの転職先が変わります。
これまで施工管理者として何年くらい働いてきましたか?
仕事を頑張ってきて資格も取得できている場合には、業界内や近い業界へ今よりも良い条件で転職を成功させた方も多くいらっしゃいます。
万一、「何年も施工管理の経験を積んできたけれど、資格をもっていない」という方がいらっしゃいましたら、なるべく転職前に資格を取りましょう。
逆に、施工管理になってすぐに転職を決意する方は、建築・建設業そのものが合わないと感じて業界外への転職を選ぶ人がほとんどです。
資格やスキルの状況にあわせて、おすすめの転職先についてご案内します。
ぜひ、参考にしてみてください。
国家資格ありの場合におすすめの業界・職種
国家資格がある場合は、これまで経験した中で一番大きな実績をしっかりとお伝えして、資格と実績の両面から即戦力になることをアピールしましょう。
業界内での転職であれば、比較的選べる立場で良い条件を得られるケースも多いのでおすすめです。
建設業界、建築業界への転職
業界内への転職は、需要も高くスムーズに内定が出る傾向があります。
施工管理からの転職に成功した例として、次の行き先があります。
転職先 |
職種 |
総合建設会社 (ゼネコン) |
設計 |
営業 |
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経理 |
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不動産開発 (ディベロッパー) |
営業:土地の仕入れ |
営業:販売 |
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建築管理 |
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企画・開発 |
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ハウスメーカー |
設計 |
営業 |
不動産業界への転職
転職先 |
職種 |
不動産流通・仲介業者 |
営業 |
不動産賃貸 |
営業 |
不動産管理 |
営業 |
国家資格なしの場合の業種選びは、今あるスキルを活かそう
資格をもっていない場合は業務経験を示して、活かせるスキルを説明したり、新しい職場でどのように貢献していきたいか伝えましょう。
ここまでにお伝えしてきた業界以外で、施工管理者が転職先として選んでいる職種を紹介します。
職種 |
公務員の建築職 |
様々な業界の営業職 |
様々な業界の販売職 |
管理職 |
品質保証、品質管理職 |
生産管理職 |
エンジニア |
ここまで施工管理からの転職におすすめの職種をお伝えしてきましたが、興味のあるものは見つかりましたか?
それぞれの転職先・職種について詳しく確認したい方は、【施工管理からの転職先に選ばれている仕事】自分に合う業種・職種を選ぼう!を読んでみましょう。
詳しく解説しています。
施工管理からの転職活動を成功させる秘訣
施工管理者としての経験年数が同じであっても、勤めている会社やご自身の適性によって、担ってきた役割や業務内容が人とは異なっているかもしれません。
あなたの強みがしっかり伝わるようにスキルや資格を伝える練習をして、転職を成功させましょう。
志望動機の書き方がポイント
施工管理経験者特有の志望動機作成のポイントがあります。
それは、「次の転職先で何をしたいか?」をしっかり伝えることです。
施工管理者は人や物の調整や管理を中心として働いてきたことでしょう。
おそらく狭く深くというよりは、幅広く知識や経験を得て活躍してきた方が多いかもしれません。
これからは「さらに広い範囲で活躍していきたいのか?」それとも「これまで携わってきた業務経験を活かして、どこかの分野に的を絞っていきたいのか?」なども考えて、キャリアイメージを描いておきましょう。
志望動機の例文
志望動機を伝えるときには、今あなたが持っているスキルや経験や知見を「貴社で○○に活かしたい」という点をお伝えすると同時に、新しいことにもチャレンジする意欲が伝わるとよいでしょう。
施工管理経験者向けの事例をひとつご紹介します。
転職後に求めていることをしっかり伝えている事例
私が貴社を志望した理由は、貴社は住宅設備を主力としているためです。
施工管理として、お客様にもっと近い立ち位置で深く関わる仕事をしたいと思い、志望しました。
これまでビル建設の施工管理に携わってきました。職人さんととても近い距離感で、ざっくばらんに密なコミュニケーションを取ることを大切にしています。
プロジェクトを複数完遂して、「お客様とより近い距離で仕事をしてみたい」という思いが強くなり転職を決意しました。
履歴書のチェックは、転職エージェントにお願いするのがおすすめ
履歴書の志望動機は、あなたの強みを伝えるために活用できます。
通常、志望動機記入欄のサイズに併せて100~250文字くらいにおさめます。
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伝える内容や表現方法については、企業側の求めるものを熟知している転職エージェントに相談するのも良いでしょう。
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