![女性の施工管理者は増えている!体験談と女性が働きやすい会社の選び方を紹介](https://watashi-no-shigoto.jp/wp-content/uploads/2024/05/077faf259d0988c71ba166990bff5fa1.jpg)
施工管理の仕事について「作業服を着てする仕事って、なんだかきつそう」や「男性ばかりの職場で働くのは、難しそう」などの印象をもっていませんか?
確かに以前は、建設業界全体が男性の働く職場でした。
ですが長期的に働く女性施工管理者が増えてきており、プロジェクトのあらゆる現場で活躍しています。
本記事では、今現在施工管理として働いている女性の声を紹介しています。
実際に感じているメリットやデメリットなど働く女性の本音を参考に、あなた自身が施工管理職を目指すかどうか検討してみてください。
記事の後半には、女性が施工管理職として働きやすい職場の選び方についても触れています。
- 施工管理職を目指すかどうか迷っている
- すでに施工管理になりたい気持ちが強い
このような方にとって、キャリア構築のヒントとなるはずです。
ぜひお役立てください。
目次
施工管理の女性は年々増えている!
最近では、施工管理の仕事に携わる女性が増加傾向にあります。
国土交通省の資料によると、令和5年の段階で「建設業で働く女性従業員数」は2万2,816名となっており、前年度に比べて2.8%増えています。
建設業で働く女性は、全体180,234名のうち22,816名で、約12.7%です。
平成27年以降、建設業で働く女性が少しずつ増え続けてきていて女性比率が一割を超えました。
今後も需要の拡大に伴い、増えていく予想です。
女性でも施工管理になれる
「仕事内容」と「働く環境」の整備によって、施工管理職は女性に選ばれやすくなってきています。
施工管理の仕事内容について
施工管理の仕事には次のような特徴があります。
- 書類作成業務が多い
- 人と会話する場面がある
- マルチタスクが生じる
女性に好まれやすいものになっています。
書類作成業務などきめ細やかな作業が含まれているため、事務作業を好む女性に人気です。
施工管理の働く環境について
施工管理は資格によってスキルを示せるので、育児や介護等によるブランクが出来ても復帰しやすい職業です。
また、建設業界で働く女性が増えてきているため、社内設備や産休・育休制度などが整っている会社も増えてきています。
プライベートとの両立がしやすく、キャリアアップも目指しやすい仕事です。
求人も増えていて、働く女性も増えている
施工管理の求人数は年々増えています。
『リクルートエージェント』における「施工管理」求人数の推移を見ると、2016年を1として、2023年は5.04倍と伸長しています。
転職者数も2016年を1として、2023年は3.84倍と伸長していますが、その伸びは求人の伸びに追いついていない状況が続いています。
転職活動をしている方も増えているようですが、求人数の増加のスピードに追いついておらず、人手不足による需要が高まっている状況です。
1人に対して複数の求人がある状況が続いているため、自社にマッチした人を採用するために企業側は条件や福利厚生、研修制度を整えるなど各社工夫しています。
実は、施工管理の仕事は女性に向いている
こちらの章では、施工管理の仕事が女性に向いている理由をお伝えします。
男女平等な社会へと進んできていますが、どこまで進んでも男女間では身体的な差があります。
同様に心理や感情の違いもあると言われています。
今回、男女の違いという点に焦点を当てますが、それはひとつの傾向にすぎません。
実際には、男女という枠を超えて「個々の違い」とも言えます。
次にお伝えする項目が「自分自身に当てはまっている」という方は、施工管理に向いているでしょう。
すでに活躍している女性社員のように、力を発揮できる可能性が高いと考えられます。
女性に向いていると言われる理由
これまでの採用経験などから「施工管理の仕事が女性に向いている」と考え、女性の施工管理者を積極的に採用をしている会社もあります。
一般的に、男性よりも女性が長けていると言われる「コミュニケーション力」「マルチタスクできる力」などが、施工管理の仕事に合うようです。
詳しく解説します。
コミュニケーション能力が必要だから
施工管理の仕事では、次のような場面でコミュニケーションが必要です。
場面 |
必要なコミュニケーション |
プロジェクトの初期段階 |
お客様との打ち合わせ (全体像/予算/スケジュール/リスク管理/安全管理等) 設計チームとの協議 (設計図面/仕様書/詳細・施工方法/予算/品質基準等) |
施工計画の立案時 |
サプライヤーとの交渉 (材料・機器の仕様/予算/納期/品質/納入方法等) 工事スケジュールの調整 (作業順序/リソースの割り当て/天候・外部条件等) |
施工中・工事中 |
現場監督と作業員との連携 (進捗確認/作業調整/変更管理/報告等) 5つの管理項目のチェック (品質管理/原価管理/納期管理/安全管理/環境管理) |
問題発生時 |
トラブルシューティング (状況把握/仮説検討/対応策立案/関係者間の調整等) |
竣工・工事完了時 |
検査や引き渡し (最終確認・修正/書類の整備/引き渡し等) |
竣工・工事完了後 |
アフターケア (定期点検/メンテナンス/トラブル対応等) |
施工管理者は、プロジェクトの初期段階から最終段階まで、全体を把握し調整や管理を行う役割を担います。
たくさんの人と関わりながら情報を集めたり、判断したりする仕事です。
人付き合いが上手な方や、チームで力を合わせて仕事したいと感じている方にぴったりの職業です。
マルチタスク能力が必要だから
施工管理者は複数のプロジェクトを同時に進めるケースも多くあります。
例えば、自分が担当する工事現場でトラブルが起きたときに、その計画の一部を見直す場面があります。
まず「トラブルの影響がどこまで広がるのか?」「どのように調整すれば被害を最小限に留められるのか?」を迅速に判断します。
そして計画の見直しを進めて、影響のない他の現場では当初の予定通りに進めなくてはなりません。
つまり、一方では工事の安全管理をしながら、一方では計画段階に戻るなど、違うことを同時に考えたり決断したりする場面が出てくるのです。
さらに施工管理にぴったりな女性の特徴
次に、施工管理として働く女性の特徴について紹介します。
こちらは男女の性差など根本的な違いによるものではなく、「何を求めて施工管理の仕事を選んだのか?」という仕事における価値観についての解説です。
ひとつの参考にしてみてください。
キャリアを築きたい女性
施工管理には「施工管理技士」という国家資格があります。
その資格を取得することで皆、同じ土俵・ラインで活躍できます。
経験や資格を得ることで、大きなプロジェクトを任せられたり、大規模な工事に携わったりしながら、仕事のやりがいを感じつつ働けるのが特徴です。
手に職をつけて、積極的にキャリアアップしていきたい女性に人気の職業です。
子育てが終わった後にバリバリ働きたい女性
しばらく仕事をしていない状況があったとしても、休む前後であまり働き方を変えずに復帰しやすいのが施工管理職です。
休んでいる間に技術の革新やルールの変更等はあるかもしれません。
ですが、それらの変更点を学びなおすことで、休む前までに培ってきたスキルを十分に活かして働けます。
そして、とても需要がある業界のため、自分がいない間にポストがなくなるリスクは少ない仕事です。
一般職よりも総合職に興味がある女性
参考にはなりますが、総合職は企業の幹部候補として採用され、さまざまな部署や職務を経験しながらキャリアを積んでいく立ち位置です。
総合職を希望する女性には次のような点を仕事に求める傾向があり、施工管理職を目指す女性の特徴とも一致しています。
- 仕事を通じて成長し続けたい
- 新しいことにチャレンジしたい
- 複数の部門と連携を取って仕事をしたい
- 将来的にリーダーとして活躍したい
- 責任のある仕事も任されたい
- 男性と同じくらい稼ぎたい
上記に当てはまる方が新卒での就職活動に臨むときには、総合職を目指す方が多いようです。
しかし一度総合職を離れて職務経歴の空白期間があった場合に、改めて総合職で内定を取るのは大変難しくなります。
そのようなときに希望を叶えてくれるのが、施工管理職への転職です。
多少お仕事を休んでいる期間があったり、施工管理経験がなかったりしても、施工管理職への転職を成功させている女性はいます。
物づくりや建築に興味がある女性
施工管理は、仕事の成果が建築物や建設物として目に見えます。
新しく仕上がった建築物を目の当たりにしたときや、その建物をお客様が利用している姿を見て「役に立っている」と感じたときなどに、達成感を感じる仕事です。
過去を振り返ったときに、次のような点にお心当たりはありませんか?
- 自分で何かを作るのは好きだった
- 絵をかいたり、何かをデザインするのが好きだった
これらの「創造すること」が好きで楽しさを見出せる女性は、施工管理職に向いているでしょう。
長い工期の中で困難な問題が出てきたときであっても、施工管理の仕事にやりがいを見出しながら成果を上げていけるためです。
営業職でも活躍しそうな女性
人と接することが好きな女性には施工管理職が向いています。
ノルマなどがあっても精神的にタフさがあり、成果を上げていける女性は、営業職でも施工管理職でも活躍できるでしょう。
一方で、「営業職で疲れてしまった」という方や「物やサービスを売るのがしんどい」と感じる方には、営業よりも施工管理が合っているかもしれません。
施工管理の仕事は誰かと対峙するようなものではないので、積極的にコミュニケーションを取る意志をもっていれば十分にやっていけるはずです。
具体的には、施工管理の場合は資格職なので、仕事の内容や進め方、手段がルール化されています。
そこで学んだことを忠実に計画に落とし込み、理解してもらえるように伝えるようなコミュニケーション力が求められるのです。
「同じ方向をみて仕事を進めていく」というスタンスで人や物の調整を行う仕事なので、それを「それなら楽しく働けそう」と感じる女性におすすめです。
事務作業など細やかなことが得意な女性
施工管理の仕事には事務作業がたくさんあります。
例えば、申請用の書類作成やデータの管理、進捗を管理し調整するための打合せ資料、報告のための会議資料などです。
作成した資料をもとに相談・報告したり、何かを決断する際の貴重な判断材料となります。
品質や予算など建築や建設における重要な数字やデータも取り扱うので、正確かつ分かりやすく資料を作るスキルが求められるでしょう。
業務を進める中でひとつずつスキルを身につけて、細やかな資料を作れる女性に向いている仕事です。
実際に女性が施工管理になって良かったと思う点(メリット)
女性の施工管理者が体感している「施工管理職の良さ」について紹介します。
いろいろなことに気づけると褒められてうれしかった(大阪府、20代女性)
年上の職人さんから信頼されたり、仕事を教えてもらっている上長から褒められると、とてもうれしかったです。
最近は、現場の状況を上長に報告したときに「よく細かいところに気づくね、ありがとう」と褒めていただけました。
すぐに覚えてもらえるので仕事をしやすい(東京都、30代女性)
今担当している工事は100名くらいの現場で、出入りしている女性は5名ほどです。
女性が少ないだけに女性同士が集まると、話が盛り上がり、自然と一体感が生まれます。
現場で働く男性に名前と顔を覚えていただくのも早くて、所属している会社や部署を超えて色々な人から声をかけていただけるのはうれしく思います。
よくも悪くも女性は現場で目立つため注目を浴びることが多いですが、みなさん温かく接してくださるので有難いです。
働きやすい職場の促進運動で、意見が通りやすく有難い(東京都、40代女性)
過去には結婚・出産を機に退職した人もいましたが、労働条件や環境の整備が進み、女性が継続して働けるようになってきています。
仕事内容についても、わたしが入社したころは女性社員は事務に専念している方針でしたが、その後に「事務以外の仕事も幅広く女性に任せていきたい」という風に変わりました。
多い日では一日の半分くらい人と会っています。
ロールモデルがいないので、自分たちが道を切り開いていくのですが、様々な方面から意見を聞かれることも多くてやりがいを感じています。
体力を使う仕事なので大変だと感じる場面はありますが、それ以外で特別不便に感じたことはないです。
もっと女性が活躍しやすい業界になることを期待しています。
官民が連携して「女性が活躍できる建設業 」を目指している「けんせつ小町」という活動があります。
こちらは、「建設業が女性にとっても働きやすく、働き続けられる労働環境を実現したい。」という現場で働く人たちの声が原点となりスタートしたものです。
日本全体で建設業界での女性活躍を推進する動きがあるので、今後は環境改善のスピードも上がることでしょう。
年々、給料が上がっていくのでやりがいがある(北海道、20代女性)
建設業界で働いて良かったと感じるのは、キャリアを築きやすくて頑張った分だけ給料が増えることです。
残業手当や資格手当などがたくさんあるので、最初から給料はしっかりもらえました。
他の仕事に就くと初任給20万円のころに、わたしたち施工管理仲間は27万円くらいもらっていました。
資格や現場経験を重ねることで、どんどん給料が上がっていくのが魅力です。
産前産後休暇や育児休暇をしっかり取れて、家庭と仕事を両立できている(広島県、30代女性)
結婚や出産があっても、家庭と仕事を両立できているので感謝しています。
育休を取るときには、私だけが長期の休みになるので申し訳なさみたいなのがありました。
産休・育休を2回取得しましたが、復帰したときには「おかえり」「子ども優先で」などと温かい言葉をかけていただけたので安心しました。
出産後も以前の部署への復帰を希望して、ずっと同じ部署で働いています。
子どもたちは1歳と3歳なのですが、仕事と育児・家事をやりながら、資格を取得するための勉強も始めています。
職場に迷惑がかからないように、夫婦で協力しながらこれからも両立していきたいです。
実際に女性が施工管理になってきついと思う点(デメリット)
女性が実際に仕事上感じている施工管理のデメリットについても紹介します。
あなたにとって受け入れられる範囲のデメリットかどうか、考えてみましょう。
更衣室などの設備に不安を感じた(福岡県、30代女性)
女性専用の更衣室が設置されていない現場もあるため、着替え等のタイミングを調整するなど工夫しています。
事前に担当する現場に更衣室があるか確認して、ない場合には着替えてから会社を出ます。
建設業界には女性が少なそうだったので、いろいろ心の準備をしていましたが、トイレ事情は思ったほど悪くありませんでした。
わたしの会社ではどこの現場にも女性専用トイレがあります。
現場によっては芳香剤が置かれていて良い香りがするところもあるくらいです。
他の人が働いている中、育休を取るのが申し訳なかった(愛知県、20代女性)
妊娠してつわりがひどくなり、現場へ通う仕事がつらくて職場で相談して、担当を現場事務に変更してもらいました。
その他、妊婦健診の日は半日休暇をいただいたり、腹痛のある日は一日休暇をいただくなど、有給休暇も活用しながら無事に出産できました。
忙しい時期だったので、他の人が働いている中休むのは申し訳ない気持ちもありましたが、退職を考えずに済んで良かったです。
今後、同じように出産や育児を迎える仲間がいるときには協力して、支えてあげたいと思います。
女性同士の会話をする機会がないのが寂しい(東京都、30代女性)
50名以上いる部署の中で1人だけの女性として働いており、雑談の中でゲームやギャンブル、車やバイク、野球、夜のお店等の話が出てくると…話についていけない寂しさがありました。
仕事の中でも、若手の仕事や持つべき荷物を、女性だからという理由で「やらなくて良いよ」と言われることがあり、申し訳ない気持ちになりました。
数年に1度、女性が増えているので、そんな寂しく感じられるところも「紅一点の職場あるある」として笑い話になってきています。
施工管理をしていると言うと、驚かれてしまう(兵庫県、20代女性)
まず、面接のときに「事務作業だけでなく現場にも出たい」と伝えた時に面接官の方に驚かれました。
会社の中では女性初の施工管理として、どちらかというと自由にやらせていただいています。
駄目なときは厳しく叱られますが、ちゃんとできたら褒めてもらえて、日々やりがいを感じながら働けています。
同窓会のときに「施工管理」という仕事が珍しくて、話をすると結構驚かれました。
聞きなれない職業ということもありますし、建設業界の仕事って男の人が活躍している印象が強いんだと思います。
女性だからこそ感じるやりがいがある!
女性が仕事で感じるやりがいは多岐にわたります。
中でも、施工管理を続けている多くの女性が共通して感じているやりがいを次に示します。
ひとりじゃない安心感がある
施工管理の仕事は男性が多い業界なので、女性にとって孤独を感じやすい環境と思うかもしれません。
実際にはその逆で、女性だからこそ優しくしてもらえたり、気にかけてもらえたりする場面も多いようです。
良い結果が出ると大きく褒められたり、悪い結果が出そうな場面ではフォローしてもらえたり、ひとりではない安心感を感じられます。
チームで仕事を成し遂げた時の達成感がある
プロジェクトの完遂へ向けて一致団結する場面や、トラブル対応時に助け合う場面で、人との絆がうまれます。
多くの女性施工管理者は、人と力を合わせて仕事を進める点にやりがいを感じているようです。
以上、2つお伝えしましたが、「ひとりじゃない、力を合わせて働く」という点は共通しているようにも感じられます。
つまり、人と関わりながら仕事をしていきたい女性は、そこにやりがいを感じながら長く施工管理職を続けることが出来ているのです。
女性だからこそ、辞めたいと感じる日もある
やりがいを感じていても辞めたいと思ってしまう日があるようです。
人によっては「辞めたい気持ち」が募った結果、他の会社や職種へと転職する方もいます。
設備が整っていないことで不安を感じ、そこに対策をうってもらえないとき
前述したように、トイレや更衣室の設備投資が進んでいる会社もあれば、そうでない会社もあります。
不安を感じて声をあげても、状況が変わらず不便な状況が募ると、辞めたくなるようです。
特に、女性が少ない職場でこのような状況になると、ないがしろにされているような気持ちになってしまい、つらさが何倍にも募るようです。
生理などの体調面のサイクルに関わらず、外回りが多いとき
日本では、労働基準法により「生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日 に就業させてはならない」と定められています。
そのため、本当につらいときには生理休暇を取得できるはずです。
ですが、男性ばかりの職場でそれを実践するのは難しいかもしれません。
人によって、生理期間中は「温かくしてじっとしていたい」と思う人もいれば、逆に「じっとしているとつらいので、なるべく歩き回っていたい」と思う人もいます。
それぞれに楽に過ごせる方法があることでしょう。
本当はじっとしていたい日にハードな外回りが続くなど、仕事に出られなくなってしまうほど負荷が大きいときには、辞めたくなるようです。
自分自身でスケジューリング出来て外回りと内勤の日を調整できるような自由度があったり、体調について相談できる環境があると、女性にも優しい職場と言えます。
女性への会話の配慮がなく、対応に困ることが続いたとき
社会全体がセクハラやパワハラに対して厳しいため、対策を講じている企業も増えてきています。
しかし、建設業界ではまだまだ対応に困る会話も出てくるようで、女性側からすると、セクハラやパワハラに感じられるような会話が多い職場や人間関係もあるようです。
「それは、アウトですよ」と意志表示をしても状況が変わらず対応に困るようでしたら、最寄の労働局に遠慮なく相談しましょう。
女性歓迎と記載のある求人を選ぼう!
男性社会で働くのが初めてであったり、施工管理の仕事に初めて就く場合は、求人票やホームページに「女性歓迎」の記載がある会社を選ぶのがおすすめです。
女性歓迎と書かれている会社では、女性を受け入れるための準備や研修が実施されている可能性も高いです。
女性を受け入れることに積極的な会社は待遇や設備が良好
例として、次のような会社側の工夫があります。
- 女性用更衣室やトイレが完備されている
- 女性同士やサポート用のネットワーク・繋がりがしっかりしている
- 男女隔たりなく公平に評価してもらえる
- 産休育休を取得した後の復帰率が高い
上記のような会社に出会えることで、男性中心の職場文化によるストレスは少なくなるでしょう。
施工管理アシスタントの求人は女性向けのものも多い
仕事内容や条件は魅力的だけど、「紅一点みたいな環境はさすがに厳しすぎるかも」と不安を感じている方におすすめなのは、「施工管理アシスタント」や「施工管理補助」として募集のかかっている求人に応募する方法です。
施工管理アシスタントは施工管理者が業務に集中できるよう、周辺業務をサポートする仕事です。
業務内容として施工管理業務と重なるところが多く、その中でも現場事務所で工事関係書類の作成や施工図の修正、電話対応などを中心に行うことが多いようです。
実際に施工管理アシスタントとして入社すると「建設現場は男性が多いというイメージがありましたが、これまでのプロジェクトも含めて、女性スタッフもたくさんいる」という印象を受けた方もいます。
すでに女性が活躍しているところに入りたい場合には、施工管理アシスタントも選択肢に入れてみましょう。
女性がたくさん入社している会社を確認してみよう
施工管理や施工管理アシスタントへの転職活動をサポートしている実績のあるエージェントでは、女性を積極採用している企業を把握しています。
そのような転職エージェントを見つけて、希望をお伝えすると良いでしょう。
参考までに、次のような希望をお伝えする女性が多いです。
- 残業20時間以内
- ネイルしていても大丈夫な職場
- 安全管理を徹底している会社
- 育児支援や介護休暇制度がある
- 研修制度が充実している
- 資格取得を推奨している
- すでに長期的に働いている女性がいる会社
新卒で施工管理職を目指す場合は、OB・OG訪問や会社説明会などを利用すると会社の様子が分かります。
中途で施工管理を目指す場合は、そのような機会がなかなか少ないでしょうから、転職エージェントを活用して実態を確認すると安心です。
相談先をお探しの場合は、一度「わたしの仕事」公式ラインよりご連絡ください。
あなたの希望に合わせて、ぴったりの相談先をご案内致します。