施工管理アシスタントは建設業界の救世主!未経験から事務のスペシャリストを目指せます

施工管理アシスタントは、近年新しく出来た職業です。

会社ごとに呼び名は異なり、「建設アシスタント」や「施工管理補助」などの名称で呼ばれることもあります。

 

2017年以降、建設業界での働き方改革の動きのひとつとして、施工管理者の幅広くてたくさんある業務を施工管理アシスタントに分担するようになりました。

 

一般事務よりも専門性が高く年収も高いため、事務職で短い期間にキャリアアップしたいと考えている女性に人気です。

また、男女問わず未経験で「手に職をつけたい」と希望される方にも選ばれています。

 

こちらの記事では、次のような疑問を解消します。

  • 施工管理アシスタントになったら、どんな毎日になるのかな
  • 施工管理アシスタントの将来性ってあるのかな
  • 自分は施工管理アシスタントに向いているのかな
  • 施工管理アシスタントは「きつい」と言う人と「楽だ」と言う人がいるのはなぜ?

 

施工管理アシスタントについて感じている疑問を解決しますので、あなたの転職活動にお役立てください。

 

施工管理アシスタントは、施工管理者のサポート役!

施工管理アシスタントは、施工管理者の業務のうち比較的簡単な部分を、施工管理者から指示を受けて分担します。

 

施工管理アシスタントは、昔からあった職業ではありません。

建設業界の働き方改革を受けて、施工管理者の長時間労働や業務負荷の集中を防ぐ目的で、新しく出来た職業です。

 

次のような業務があります。

 

事務の業務

事務所で、工事関係書類の作成や施工図の修正など事務作業を担当します。

特に、施工管理アシスタントになったばかりの方が最初に手掛けるのは事務作業です。

 

次のような事務作業を行います。

  • 現場の写真撮影
  • 写真の整理
  • 工事の図面(施工図)の作成
  • 工事の仕様書(指示書)の作成
  • 工程表(スケジュール管理表)の作成
  • 行政へ提出する申請書類の作成
  • 各種報告書の作成
  • 朝礼の資料準備

 

人に接する業務

事務作業を進める上で、建築現場で働く方とコミュニケーションを取る場面も出てきます。

  • 施工管理者と接する
  • 現場監督と接する
  • 職人と接する
  • 設計士と接する
  • 施主(お客様)と接する

 

調整する業務

業務に慣れてきて、日頃の挨拶などで人との繋がりを保ててきたら、業務連絡や調整役も増任されるようになります。

  • 業務連絡を伝える
  • 電話対応をする

 

施工管理アシスタントの魅力・やりがい

施工管理アシスタントは、事務職の中でも専門性が高い仕事です。

専門性が高い事務職だからこそ得られる魅力ややりがいもあります。

 

こちらのでは、実際に施工管理アシスタントになられた方が感じている「仕事の魅力ややりがい」を紹介します。

 

建築物が仕上がったときに幸せを感じる

自分が手掛けたものが完成したときには、かなり達成感を感じられます。

 

特に、出来立ての、汚れひとつない建物や設備は圧巻で、新品の状態を間近で見られるのはうれしくなります。

 

国家資格をもつ指導者のもとで仕事を進められて安心

施工管理アシスタントの業務は多岐に渡りますが、独断で進める業務はありません。

 

施工管理の国家資格をもつ指導者を中心に、現場での業務に慣れた方々の指示を受けて業務を行うので安心です。

 

育休や産休を取りやすい

女性の産休・育休取得率も年々増えています。

施工管理アシスタントは、個々のスキルや現場・事務所の状況に応じて書類作成を分担するので、育休復帰後も負荷を調整していただきながら続けられる仕事です。

 

また、コロナ禍の事例では、里帰り出産できない奥様を支えるために1カ月間の育休を取得された男性もいらっしゃいます。

 

働き方改革の流れにより、今後は業界全体として産休や育休を取りやすい状況になると予測されます。

 

将来性抜群!施工管理アシスタントのキャリアプラン2つ

施工管理アシスタントのキャリアプランは、大きく分けると次の2つです。

  • 施工管理アシスタントとしてスキルアップする
  • 施工管理へキャリアアップする

 

どのような働き方、将来になるのか、それぞれ詳しく紹介します。

 

施工管理アシスタントとしてスキルアップする

施工管理アシスタントとして採用された場合、全員が資格を取って施工管理技士になることを求められるわけではありません。

 

人と接することよりも事務作業が得意だからという理由で、指示を出す側にはならずにアシスタントで居続ける方も多いです。

 

ひとつの現場に20~50名ほどの職人がいるときには、施工管理技士や施工管理者が数名配置されます。

配置された数名の施工管理者らが中心となり、施工管理アシスタントに指示を出して書類作成等を進めます。

施工管理技士にしか記載できない部分以外は、施工管理アシスタントに任せることが出来、その事務作業量は大量です。

 

施工管理アシスタントとして経験を積むことで、より一層、指示を理解できるようになり、頼りにされます。

 

施工管理へのキャリアアップする

施工管理アシスタントは、施工管理者の周辺業務をサポートする仕事です。

普段の業務の中で、自然と施工管理の知識が身につきます。

 

周囲と協力して物事に取り組むのが好きな方は、施工管理の国家資格を取得し、人と接する業務や取りまとめる仕事にもチャレンジする道もあります。

 

キャリアアップを目指す場合、働きながら資格取得を目指せる制度がある会社を選びましょう。

 

施工管理アシスタントの一日の流れ

施工管理アシスタントの仕事は、現場をまわって写真撮影や打ち合わせを行い、書類作成して提出、というのが大まかな流れです。

 

一例として1日の流れを紹介するので、参考にしてみてください。

 

 

8:00 会社へ出勤する

8:20 朝礼、1日のスケジュール確認

 

~ 現場へ向かう~

 

9:00 現場確認、打合せ

10:00 小休憩

10:15 現場事務所で仕事

12:00 休憩(昼食)

 

~ 会社へ戻る~

 

13:00 書類作成

 

~次の現場へ向かう~

 

15:00 現場確認、打合せ

 

~会社へ戻る~

 

16:30 現場の進捗報告・書類作成

17:30 退勤

 

 

施工管理アシスタントに向いている人

施工管理アシスタントの仕事は、「しんどい・きつい」と辞めていく方もいますが、「楽だ・好きだ」と感じて長期的に勤務される方もいます。

 

その違いは、ひとえに「向いているかどうか」です。

 

施工管理アシスタントの業務を長く続けていらっしゃる方、向いていそうな方には、次の特徴があります。

 

マメな仕事が得意

とにかく作成する書類や確認する書類がたくさんあります。

どちらかというと心配性で、隅々まで書類を確認したり、慎重に書類を作る方は施工管理アシスタントの職が向いています。

 

人と話すのが好き

人と話すのが好き、もしくは苦に感じない方にはおすすめです。

家族や友人、仕事仲間を大切にし、周りとの調和を大切にすることができる方がたくさん活躍しています。

 

その他、営業経験があり、コミュニケーションや交渉が得意な方も力を発揮されています。

 

人をサポートしたい

施工管理アシスタントの仕事内容は、施工管理の方を直接的にサポートするものです。

また、業務を通じて、関わる数十名の方々をサポートしていることになります。

 

現場では挨拶や雑談をかわすこともあるため、直接いろいろな人から感謝される場面も多く、人の役に立っていると実感できるのが醍醐味です。

 

実は、飽きっぽいところがある

1日に何回か現場へ出向いたり、1日外回りで複数の現場を回ったり、職場が複数に渡ります。

 

そのため、事務作業は苦じゃないけれど、会社の一室で一日中事務作業だと飽きてしまうという方にぴったりです。

 

外回りや人と接する業務にも携わりながら、パソコンを使った業務にも触れるので、飽きがきにくいです。

 

将来への選択肢を増やしておきたい

施工管理アシスタントとして経験を積むことで、施工管理技士としてキャリアを積む道が拓けます。

 

さらに、建設業界での経験を活かして、建設業界の中で設計事務所やディベロッパー、建設業経理士などの異業種へキャリアチェンジを図る方もいます。

図面に触れた経験を活かしてCADオペレーターやエンジニア等へのキャリアチェンジも可能です。

 

施工管理アシスタントに就職・転職するときの注意点

施工管理アシスタントへ最初に割り当てられる業務や、入社後のキャリアプランは会社の方針によって違いがあります。

 

次の点を確認しましょう。

 

求人票で業務内容を確認しよう

求人票には、「最初にこんな業務をお願いします」と書かれていたり、「ゆくゆくはこんな業務をお任せします」と書かれていたりします。

 

例えば、次のような内容です。

 

  • 工事写真の撮影、写真や書類の整理作業
  • 完成図書の作成作業
  • 協力会社への業務連絡の伝達
  • 工事進捗状況の記録
  • 翌日の朝礼の準備作業
  • その他、施工管理から指示があった簡単な事務作業

 

入社直後にはどんな業務をすることになるのか、また、ゆくゆくはどんな仕事を任せてもらえるようになるのかをしっかり確認し、「自分のイメージと合っているか?」「チャレンジしてみたいと思えるか?」を考えてみましょう。

 

求人票で条件面を確認しよう

特に、施工管理アシスタントを検討する際、条件面で確認したほうがよいのは年収と休みのバランスです。

これらが、ご自身の希望にマッチしているか確認しましょう。

 

施工管理アシスタントは事務職の中でも高めの年収を初年度から狙えます。

1年目はどれぐらいの年収になるのか、将来的にどれぐらいになるのか、しっかり確認しておくと良いでしょう。

 

また、基本的には一般的な事務職同様、土日を休める会社もたくさんあります。

ワークライフバランスを重視される場合には、休日を取得できる曜日や年間休日数を求人票で確認しましょう。

 

出来れば、すでに入社した人の感想を確認しよう

施工管理や施工管理アシスタントの知り合いがいる場合は、その方に話を聞いてみるのもおすすめです。

同じ施工管理アシスタントでも会社によって職務や待遇が異なる場合もあります。

 

十分に情報を得られない場合には、転職サポートのプロに相談されるのもおすすめです。

 

ツテがない場合は、一度ご相談ください!

本Webメディア「わたしの仕事」では、あなたに合った転職エージェントをご紹介出来ます。

施工管理アシスタントや施工管理を目指す方々のサポート実績があるところもご紹介可能です。

 

施工管理アシスタントは需要のある職業なので、たくさんの求人があります。

その多数の求人の中から、「転職のプロ」である転職エージェントがあなたにピッタリの求人を紹介してくれるので、大きな手助けになるはずです。

 

ひとりで悩まれている場合は、ぜひ一度ご連絡ください。

 

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