![施工管理のフリーランスが成功する秘訣|気になる年収・働き方は?独立には備えが大事](https://watashi-no-shigoto.jp/wp-content/uploads/2024/05/0e0a3cfef30fbfd8f39ae3e69fdd4f24.jpg)
近年、施工管理技士の働き方は多様化してきています。
実際に施工管理技士として独立した人たちからは「突出したスキルがなくても、思った以上に簡単に稼げる」という声が上がっています。
さらに、国家資格の施工管理技士はフリーランスとして独立しやすい環境が整っていて、かなり追い風です。
そのため、今すでに施工管理のスキルや経験に自信のある方や、将来独立して「自由もお金も手に入れたい」と考えている方は、フリーランスになる道を選択肢に入れるのもおすすめです。
こちらの記事では、独立するための事前準備や、安定的かつ大きく稼ぎ続ける秘訣をご紹介しています。
独立するか迷っていたり、どのような準備が必要か情報が足りずにお困りの方は、解決の糸口がつかめます。
ぜひお役立てください。
目次
フリーランス施工管理者の働き方の特徴
フリーの施工管理技士が担当する仕事は、大きく分けて2パターンあります。
- 現場監督の役割を担う
- 施工管理の業務の一部を担当する
それぞれについて詳しく解説します。
現場監督の役割を担う
現場監督もしくは施工管理の経験があるフリーランスの施工管理者に、現場監督としてお声がかかります。
基本的には現場監督の人数が不足していて、たくさんの案件・プロジェクトがあります。
そのため実績を積んだフリーの施工管理者は、気に入った現場監督の案件を選べるようになってくるようです。
近距離の現場を複数会社より請け負う方法もあり、ある程度自由に仕事量や勤務地を調整できます。
このような自由度の高い働き方ができるのが、フリーランスの施工管理です。
施工管理の業務の一部を担当する
プロジェクトごとに依頼を受けて、一部の作業のみ担うケースもあります。
例えば、ある工程の進捗管理のみ担ったり、書類作成を担当したりするなどです。
書類作成や申請を専門とするフリーランスの中には、「〇〇工事の書類作成屋」として活動している方もいます。
書類作成に特化するかたちで独立する場合、水道工事専門や土木専門など自分自身の専門性を強くアピールしているようです。
施工管理でフリーランスになるメリット
施工管理技士がフリーランスになるとメリットがあります。
主に、時間のメリット/お金のメリット/仕事内容のメリットです。
具体的に詳しくメリットについて紹介します。
メリット1:1日の仕事量を調整できる
フリーの施工管理者は、1日の仕事量をある程度自分で調整できます。
一度に担当するプロジェクト数を自分で調整できるためです。
会社員として勤めていると、どうしてもひとり当たりの仕事量が多くなりがちです。
建築建設業界全体が人手不足になっているため、法令順守意識の高い企業や監査の入る大企業以外は、勤務時間が長くなってしまいます。
その点、フリーランスは自分の仕事量や時間を管理するので、少しずつバランスの取り方を覚えてくることでしょう。
大きなプロジェクトでは1つの案件に専念して働くスタイルもあれば、小さなプロジェクトを3~5件同時に担当するスタイルもあります。
仕事量のバランスを調整するには、契約を取り交わす段階で、工事の日程や成果物のすり合わせをしっかり行うとよいでしょう。
引き受ける前に、依頼主の口コミや評判を確認することも大切です。
メリット2:長期休みを取得できる
プロジェクトを受注しない期間を作ると、その間仕事はありません。
フリーランスならではの自由です。
繁忙期に集中的に働き、閑散期には長期休みを取っている方もいます。
その他、子どもたちが夏休みや冬休みの期間に長めに休暇を取る方もいるようです。
夏や冬に長期連休を取る働き方は、暑さや寒さをしのぐことにも繋がります。
社会人になると、なかなかまとまったお休みを取るのは難しいものです。
ましてや、家族全員の休みをそろえるのはなおさら難しいことでしょう。
フリーランスであれば家族の予定を優先して自分が合わせることも出来ます。
メリット3:高い年収を狙える
受注する仕事の規模によって、報酬が変わります。
例として次のような案件があります。
現場の規模 |
報酬 |
短期間の現場 |
日当20,000円~ |
戸建ての現場 |
50万円/60日~ (日当換算 8,333円~) |
大型の現場 |
800万円/300日~ (日当換算 26,666円~) |
戸建ての現場の場合は、複数の案件を同時期に担当することも出来ます。
フリーランスの施工管理技士の年収は、仕事に費やせる時間や資格の種類に応じて年収約300万円~2,000万円ほどです。
働く日数を週3日ほどに抑える場合や、プロジェクト間に休みを多めに入れる場合には、300万円~500万円ほどの年収になります。
正社員と同じくらいの業務量や時間で働くと700万円を超えてくる方が多いです。
時間当たりに得られる対価で比較すると、正社員に比べてフリーランスのほうが高くなります。
メリット4:得意分野で経験を積みやすい
これまで携わってきた経験を振り返り、得意分野に絞って仕事を選ぶのもおすすめです。
フリーランスの施工管理技士の求人は、建築施工管理技士と土木施工管理技士向けのものが多くあります。
上記2つに比べて求人数は少なくなりますが、管工事施工管理技士や造園施工管理技士に特化するかたちでも十分に食べていける地域も多いようです。
得意分野に絞って経験を積むとスキルが磨かれて、次の受注を取りやすくなることでしょう。
メリット5:金銭感覚が磨かれる
独立するとお金の管理や確定申告など自分ですることになります。
専門家に顧問をお願いする場合もありますが、その場合にも最終決断は自分自身が行うため、お金のことにも詳しくなります。
独立をきっかけに、キャリアプランについてだけではなくライフプランも含め考えるのがおすすめです。
メリット6:高齢になっても働ける
独立すると定年がありません。
いつまで働くかは本当に自由です。
フリーの施工管理技士が応募できる案件の中には、50~70代でも応募可能なものもあります。
週2~3日の仕事もあるため、年齢に応じて体力も考慮した無理のない働き方を実現できます。
フリーランス施工管理技士のデメリット!しっかり理解した上で独立しよう
ここまで、メリットをお伝えしてきましたがデメリットもあります。
独立は人生にとって大きな決断になるため、デメリットについても理解しておきましょう。
デメリット1:営業活動し続けないと収入が安定しづらい
ひとつのプロジェクトは数日~半年以内のものが多く、長期的に安定を目指すなら受注を得続けなくてはなりません。
そのため、施工管理技士として働きながらも、次の案件を得るための行動・アプローチが必要です。
営業活動を行う時間や体力、費用などがなくてはなりません。
デメリット2:自己管理が難しい
工期が決まっている中で計画を立てて、トラブルなく業務を進めるのは案外難しいものです。
夜遅くまで書類作成を行ったり、工期直前に休みなく働いたりしてしまうと体調を崩してしまうリスクがあります。
休みを取りやすい反面、働きすぎてしまいやすいのはデメリットになるでしょう。
自由な環境にいるからこそ、生活リズムを整えて自己管理をすることが大切です。
デメリット3:確定申告などの作業をしなくてはならない
フリーランスは自分で確定申告を行う必要があります。
これまで会社員として勤めてきた人は、慣れていなくて分からないことも多いでしょう。
売上や経費の管理、住民税や所得税などの納税手続きなど様々なルールを知って、必要な書類をそろえておきます。
特に今フリーランスになると、国の施策により導入が進められているインボイス制度の影響も受けます。
インボイス制度に登録すると、適格請求書でなければ仕入れ税額控除ができなくなるため、免税対象者は税負担が増加する可能性があるのです。
一方で、企業側がインボイス登録しているフリーランスとの契約を優先している場合は、受注できる仕事が減ってしまうかもしれません。
つまり一概にどちらが得かと言えるものではなく、個々の状況によって判断が分かれます。
税負担や受発注の兼ね合いにより収入が減ってしまう可能性があるため、自分の場合はどうなるのか事前にシミュレーションしておきましょう。
また、インボイス登録すると事務作業が増えます。
これまで税額計算などの事務作業をしたことがない方にとって、そこもハードルの高い一面となります。
デメリット4:ローンを組みづらくなる
フリーランスは企業や組織に所属していないので、社会的信用が低くなります。
次のような場面で会社員に比べるとハードルが上がります。
- クレジットカードを作ること
- 物件を借りること
- 住宅ローンを組むこと
- 銀行からお金を借りること
今後のライフプランを考慮し、融資やローンが必要となる場合は独立するタイミングを調整するのもおすすめです。
デメリット5:リーダーポジションにつけない
建設現場で主任技術者や監理技術者になるには、通常、建設業許可を保有する企業に勤めていなくてはなりません。
残念ながらフリーランスの施工管理技士には、工事全体を監督するような大きな役割を果たす機会は与えられません。
施工管理技士で独立する方の多くは、工事の規模の大きさにこだわらず、専門性を磨いたり新しい技術分野にチャレンジするなどして活躍しています。
ここまで、フリーランスの施工管理として感じやすいメリットとデメリットをお伝えしてきました。
様々なメリット・デメリットがありますが、「自由に仕事を選びながら、しっかり稼ぎたい」という方がフリーの施工管理技士デビューを果たしている傾向があります。
もしあなた自身も当てはまりそうなときには、次の章も参考にしてみてください。
独立するために必要な準備について説明しています。
フリーランスの施工管理として独立する前までにしておきたい準備
施工管理として独立するなら、会社を辞める前にしっかり準備をしましょう。
辞めてから何とかしようとすると焦りも出てきてしまうため、本来はうまくいくスキルがあったとしても、うまくいかなくなってしまいます。
そうならないために、次の点を事前にクリアしておきましょう。
独立する目的を明確にしておく
何のために独立するのか自分の中で決めておきましょう。
まず、ワークライフバランスについて考えておくのがおすすめです。
- 今よりたくさん働いて、もっと稼ぎたい
- 今よりもっと休みたい
-
ほどよく働きながら、休みもほしい
どのような気持ちが強いですか?
あなたが求めるものによって、選ぶ仕事の大きさや期間が変わってきます。
次に、仕事内容についても考えておきましょう。
- 現場仕事中心がよいか、事務仕事中心がよいか
-
建築、設備、配管、電気などどのような種類の仕事がよいか
つまり、ポイントは「何のために、どのくらいの時間を費やして、いくら稼ぎたいのか」決めておくことです。
独立後に試行錯誤しながら多少変わってくる面もあると思いますが、上記内容を一旦決めておくことで軸がぶれずに成功しやすくなります。
ここは疎かにせず、しっかり自分と向き合う時間をもちましょう。
施工管理者としての経験を積む
経験が不足した状態で独立すると、業務を遂行できずに困ってしまいます。
独立する前に施工管理者としてしっかり経験を積んでおきましょう。
個人で仕事を引き受ける場合、引き受けた業務に対して責任が大きくなります。
社内外にてある程度、仕事を任せてもらえるようになってから独立するのがおすすめです。
次のような手ごたえがあるとより安心です。
- 次々と仕事のオファーが来る
-
いろいろな人から相談される
- 気が付くと仕事が集まってくる
仕事を引き受けるかどうかに関わらず、社内でこのような手ごたえを得られていると、独立後も仕事が円滑に進みやすくなります。
その他、フリーで仕事をするなら、自分の持ち場のことだけを考えて仕事をしないように気を付けましょう。
前後の工程を意識したり、俯瞰したり、いろいろな視点で現場や仕事を見て全体像をつかんでおくのがおすすめです。
なぜなら、持ち場の仕事を安定的に行った上で、発注者の期待を超えられる何かを準備できるとリピート率が上がるためです。
独立後に大きな仕事も受注したいとき
請負金額が500万円(消費税込み)以上の建設工事を請け負うには、建設業の許可取得が必要になります。
個人で建設業許可を取得するなら、各個人に対して許可が与えられます。
- 経営業務の管理責任者等として認められる
-
専任技術者として認められる
- 誠実性が認められる
- 財産的基礎等を満たす
- 欠格要件に該当しない
最低でも5年以上は経験を積み、スキル向上を目指すとともに、協力先や相談先など人脈づくり、資金調達にも励んでおきましょう。
独立後に法人化も視野にいれるとき
法人化するところまで考えている場合は、1級施工管理技士の資格を取っておくと安心です。
法人化する際の要件として、2級以上の施工管理技士が少なくとも2名、1級施工管理技士も1名、必要になるためです。
1級施工管理技士の資格は実務経験がないと取得できません。
従業員として働いている間に必要な経験はしておきましょう。
国家資格を取り、施工管理技士になる
独立するなら施工管理技士の資格はあったほうが良いでしょう。
最低でも施工管理技士2級以上の資格取得がおすすめです。
前述の通り、法人化するところまで視野に入れている場合は、施工管理技士1級の資格を取るのがおすすめです。
フリーランスにおすすめの施工管理技士の資格の種類
施工管理士の資格は、携わる工事の種類に応じて7種類あります。
- 建築施工管理技士
-
土木施工管理技士
- 電気工事施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 造園施工管理技士
- 建設機械施工管理技士
- 電気通信工事施工管理技士
中でも、独立するときにおすすめの施工管理技士資格は次の3つです。
- 建築施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 造園施工管理技士
①建築施工管理技士
建築施工管理技士は、その名の通り「建築物」の総合的な企画、指導、調整を行うため案件の種類は幅広くあります。
その中でフリーランスに人気のあるのは、リフォーム工事と内装工事の分野です。
リフォームやメンテナンスは新築よりも案件数が多くて、かなりの人手が必要となっており需要があります。
メンテナンスは建築年数が進むほど必要とされるため、今後も需要は増えていくことでしょう。
そして、内装工事はスキルがあれば受注を取りやすい分野です。
他の工事に比べると1件当たりの工事金額は低い傾向ですが、人ひとり食べていく分はすぐに稼げます。
風雨の影響を受けにくい現場なのも助かる点です。
②管工事施工管理技士
配管工事を担当する施工管理技士です。
冷暖房、給水管、浄化槽、ガス管などわたしたちに身近な工事も多く、規模も小さめの工事もあることからフリーランス向けです。
③造園施工管理技士
正社員のときに比べて、独立すると収入が大幅に向上するのが造園施工管理技士です。
実際に平均年収は正社員約340万円に対し、造園業のフリーランスの平均年収は約750万円となっています。
ただし、造園業でフリーランスを目指す場合には、管理だけでなく自身も現場に入って作業を行うケースが多いです。
技術的なところをしっかり得ておきましょう。
心身のメンテナンス方法を確立する
フリーランスになると、会社員のときには社内の誰かがしてくれていた作業を自分でやらなくてはなりません。
特に、自分でやらなくてはならない交渉事や事務的な作業が大幅に増えます。
これらの作業の増加によって心理的な負荷が大きくなります。
負荷に耐えられるように、自分の心をフラットに戻せるルーティンや手段を持っておくと強いです。
日頃より「ちょっと落ち込む回数が多いな」と感じたり、「一度凹むと気持ちを立て直すのに時間がかかるな」と感じている場合には、自分自身のメンタルコントロールを練習してみましょう。
練習することで、独立時に役立つのはもちろん、今現在、目の前にある課題に対しても良い影響が出てくるはずです。
フリーランスは自分自身の心身が資本になります。
より一層、自分のことも大切にしましょう。
営業力をつけておく
施工管理技士としてスキルがあって、心身のバランスも整えられるという土台があれば、フリーランスとして十分やっていけるでしょう。
その土台があった上で「なるべく楽に大きく稼ぎたい」と思う方は、営業力をつけておきましょう。
営業や交渉事もスキルなので、磨けば光るものです。
営業力について書かれた本を読み、ちょっと実践するなどして感触を掴んでおきましょう。
ひとつの練習として、今身近にある建設業や建築業との繋がりも大切にするのはいかがでしょうか。
独立した場合にも、今いる業界にいる会社や人々は同じ世界で生きていくことになります。
ぜひ、営業力を磨く過程でよい関係を築く練習をしておきましょう。
独立後にフリーの施工管理者として安定的に高い収入を得続ける方法
独立後に安定的に高い収入を得続けるためには、自分でなんとかして受注を取らなくてはなりません。
そのためには営業戦略が必要です。
ちゃんと営業活動について対策できていなかったために、独立後に次のような状況になってしまうと大変です。
- 受注が足りなくて生活していけない
-
受注を得るために忙しくて眠れない
-
営業活動を依頼するにも資金不足で難しい
そうならないために、安定的に営業活動を続ける方法を検討しておきましょう。
こちらの章では、基本的な営業戦略を中心に複数の選択肢を解説しています。
具体的な方法を知り、自分に合うものがどれか考えてみてください。
方法1:お得意先がいる状況で独立する
独立する前にお得意様との関係を築いておくと安心です。
最初に依頼を受けた仕事でしっかりと実績を残すことで、次の依頼に繋がることもあります。
お得意様がいる状況で独立できると、営業活動に振り回されることなく施工管理業務に専念できます。
仕事に専念して着実に成果をあげることで、良い口コミや評判を得ることができてお取引先も増えていくことでしょう。
そのような好循環がうまれるといいですね。
そのための一歩として、独立前に「関係のある企業の需要がどこにあるのか」直接聞いてみるのもおすすめです。
一般的な話として「人手が足りていない工程や作業」について聞く方法もあります。
距離感が近い会社や人に対しては、「独立も考えている、どう思うか?」等、話題に出すのも良いかもしれません。
その場合は、「フリーの施工管理技士に発注している作業もあるのか?」や「自分のようなスキルの人に頼んでみたいと思うか?」など、具体的な質問を準備しておきましょう。
すでにフリーで活躍している施工管理技士の方がいるなら、その方に話を聞いてみるも良いと思います。
方法2:マッチングサイト等で口コミを得る
施工管理などの建築建設業界の職人の方々が、フリーランスとして登録しているマッチングサイトが増えてきています。
それらのサイトに登録すると、「建設・建築業界で働く人を探している会社」と「仕事を探している施工管理技士」をマッチングしてもらえます。
企業側がフリーランスに依頼するのは、派遣社員よりも専門性が高い施工管理者に直接依頼したいという需要があるためです。
その他、地域によっては施工管理技士の人数自体が全く足りていないため、雇用形態に関わらず人員を確保したいという会社もあります。
マッチングサイトには、登録後の流れが2つあります。
ひとつ目はエージェントが間に入って調整してくれるものです。
例として、ビーバーズフリーランスのサイトがあります。
ふたつめはフリーランス自身がマッチングサイト上で募集のかかっている案件を見ながら自分で探すものです。
こちらは、自分で案件を探す請負市場などの例があります。
いずれにしてもひとつのサイト内で実績を積み、口コミをたくさん得ていくことで、継続的な受注に繋がります。
やみくもに営業活動を行うよりもかなり効率的に成果が出やすい方法です。
方法3:対応したお客様に紹介してもらう
一度依頼してくださったお取引先に、リピート受注や紹介を促すような流れを用意しておけると良いでしょう。
ここがうまく回りだすと、営業活動の負荷が大幅に減ります。
必要なのは、お客様に満足してもらえる成果物を残すことです。
圧倒的な成果を出すことで、継続的に依頼してもらえる可能性が高まります。
逆に、一度失敗すると継続的な依頼は望めないので、慎重かつ丁寧に仕事を進めましょう。
お客様の期待を上回る成果を残した上で、次の依頼について相談してみたり、紹介をお願いすると受注に繋がります。
仕事の成果を体感してくれた第三者がおすすめしてくれると、発注を検討している段階の企業や人の心も動きやすくなります。
自分の力だけで体当たりして営業活動を進めるよりも、効果的な方法です。
方法4:フリーの営業マンや営業会社に依頼する
「自分で地道に営業するのはしんどいな」と感じる場合は、営業力を貸してくれるフリーの営業マンや会社に依頼するのもおすすめです。
経費は発生しますが、依頼先の営業マンも仕事としてしっかり引き受けてくれます。
自分で行う営業活動やマッチングサイト経由の営業活動でストレスを抱えてしまうより、営業活動そのものを外注するのもひとつの手です。
営業を外注する場合に、マッチングサイトを併用などしてリスク分散しているフリーランスもいます。
フリーランスを目指そう!あなたの今いるステージはどちら?
ここまで、フリーランスとして活躍している施工管理技士の姿をお伝えしてきました。
最後に、あなたご自身の施工管理技士としての立ち位置に合わせて「今、優先的にしたほうが良いこと」を解説します。
もしよろしければ、ひとつの参考にしてみてください。
①実務経験があり、資格は持っていない人:なるべく資格を取ろう
施工管理職での実務経験は、具体的には下記の3つの経験を表します。
- 受注者側(請負人)として施工を管理した経験
- 設計者等による工事監理の経験
- 発注者側における現場監督技術者としての経験
今いる会社で経験できることは、現在の職種や立場によってある程度決まります。
資格を取った上で独立するか、資格なしの実務経験のみで受注できる案件を獲得していくか、方向性を明確にしましょう。
ちなみにおすすめは、資格取得後の独立です。
今の段階で「資格なしでも仕事を得られる」のは、それだけ建設業界全体が人手不足に陥っているためです。
ですが、5年先にどのような建設業界の仕事のプロジェクト数と施工管理技士の人数のバランスがどのように変化しているか分かりません。
長い年数、施工管理者としてやっていくのであれば、時代の流れや変化についていけるように資格を取っておくと安心です。
人手不足が少しずつ改善してくるころには、企業側が有資格者に優先的に依頼するような変化が起こるかもしれません。
他にも、国のルール変更によって「仕事を受けるためには資格が必須となる可能性」もあります。
「今すぐ介護との両立を図らなくてはならない」など、突発的に独立しなくてはならない理由がある場合を除き、なるべく資格取得を目指しましょう。
②施工管理技士2級の取得後:今後のキャリアに1級取得が必要か見極めよう
2級施工管理技士の資格をもっていれば、十分に高収入を得られます。
フリーランスとして自由や高収入を目指す方は、営業活動をしてみて手応えを得てから独立しましょう。
ただし、法人化も視野に入っている場合は1級取得を目指すのがおすすめです。
法人化する際、施工管理技士1級資格者が少なくとも1名必要だからです。
独立後にどのような規模で仕事をしていくのか、どこまで事業を広げていくのか目標を決めて、施工管理技士1級の資格が要るか見極めておきましょう。
③施工管理技士1級の取得後:営業活動を始めよう
施工管理技士1級取得者は、十分に独立できるスキルの持ち主です。
マッチングサイトなどに登録するなどして、受注したい案件があるか確認しましょう。
次の点を確認するのがおすすめです。
- 収入面の条件
-
勤務時間や休みの条件
- 仕事内容
- 関わる人たち
独立したい理由が「もっと大きな仕事をしたい」や「安定して稼ぎたい」という場合は、フリーランスではなく大手ゼネコンに転職する手段が合うかもしれません。
大手ゼネコンに転職すると、雑務や営業に追われることなく施工管理技士の仕事に専念しながら、年収アップを実現できます。
1級の資格があるなら大手ゼネコンへの転職も実現しやすいので、目的に合わせて検討しましょう。
一方で、「週休3日以上がいい」「残業なしで時間的にゆっくり働きたい」「年間のうち〇カ月は休んで、他の月だけ働くかたちで高年収は維持したい」など自由と高年収の両立を求めるなら、独立する選択肢が合います。
実際に、定年間近でフリーランスへ転向して「定年をなく働き続けたい」や「ちょっと仕事のペースや責任の重さから解放されて、自分ひとりで働きたい」などの理由で、1級取得者がフリーランスへ転身する事例もあります。
いずれにせよ、国家資格の1級を取得していると広い範囲でキャリアを選択でき、どの道においても本当に有利です。
自信をもって、今後のキャリアを選択しましょう。
スキルの棚卸しとキャリアプラン検討は、プロに伴走してもらうと確実です!
この記事を読んでいるあなたは、「何かを変えたい」「次に進みたい」「自分の力を試してみたい」などと感じる気持ちがあるからこそ、独立を検討しているのかもしれません。
前述の通り、独立は人生にとっても大きな決断になるので「何のために独立するのか」を明確にしておきましょう。
もしそこに不安を感じるときには、プロの力を頼りながら整理するのもおすすめです。
- 独立が可能な状況か?
-
今独立したら、どんな仕事ができるか?
- 独立前にしておくべきことは何か?
など、あなたにとって今必要なことを判断するため、正確な情報をもとに一緒に考えてもらえるはずです。
もし、相談先を探しているけれどどこに相談したらよいか分からない場合は、一度ご連絡ください。
あなたの状況をおうかがいして、適切な専門家のところへお繋ぎ致します。