![【施工管理の年収ランキングBEST8】こんなに稼げる!稼いでいる人の共通点を解説!](https://watashi-no-shigoto.jp/wp-content/uploads/2024/04/a59b49062f0e4397ca1b8cf9cb63fc03.jpg)
同じ施工管理者として働くなら「少しでも高い年収になるような企業で働きたい!」と感じていませんか?
施工管理として働くなら、大手のゼネコンの方が平均年収が高い傾向にあります。
そして、大手のゼネコンに入るためには新卒よりも中途での入社のほうが倍率が低い現状があります。
こちらの記事では、大手のゼネコンを中心に平均年収が高い企業をご紹介します。
施工管理として「業界内の転職も視野に入れた場合にどのくらいの収入を目指せるのか?」というひとつの目安にしていただけたらと思います。
記事後半では、大手のゼネコンに入る道以外の選択肢も含めて年収アップを目指したい方に役立つ分析結果にも触れています。
ぜひ、「今の立ち位置から少しでも年収アップにたどり着く方法」をイメージするための手段として活かしてみてください。
それでは早速、施工管理職の年収が高い企業についてお伝えします。
施工管理の平均年収ランキング|大手ゼネコンの平均年収が高い!
会社の規模によって平均年収が変わり、大手企業ほど年収が高くなる傾向です。
施工管理者の平均年収について、高い順に解説します。
参考までに、会社の規模や安定性を確認するひとつの指標となる売上規模と利益率も添えています。
※売上規模や利益率は単体の数字です。
1位:鹿島建設株式会社
2023年度の平均年収が最も高かったのは、鹿島建設でした。
項目 |
値 |
平均年収 |
1,163万円 |
売上規模 |
14,326億円 |
利益率 |
5.5% |
超高層、耐震、原発技術を強みとする会社で、売上が好調です。
2位:株式会社大林組
項目 |
値 |
平均年収 |
1,031万円 |
売上規模 |
13,870億円 |
利益率 |
4.5% |
大型建築・土木の実績があり、海外展開も進めています。
3位:株式会社竹中工務店
項目 |
値 |
平均年収 |
1,009万円 |
売上規模 |
16,124億円 |
利益率 |
4.1% |
設計から施工まで一貫して担当することに誇りをもち、高品質にこだわる会社です。
4位:大成建設株式会社
項目 |
値 |
平均年収 |
992万円 |
売上規模 |
13,256億円 |
利益率 |
2.8% |
首都圏再開発から大型土木まで幅広く事業展開しています。
5位:清水建設株式会社
項目 |
値 |
平均年収 |
971万円 |
売上規模 |
15,573億円 |
利益率 |
2.7% |
一般の消費者向けの建築が主流で環境に優しい取り組みに力を入れています。
6位:株式会社長谷工コーポレーション
項目 |
値 |
平均年収 |
940万円 |
売上規模 |
7,062億円 |
利益率 |
6.5% |
設計から施工まで一貫して担当することに誇りをもち、高品質にこだわる会社です。
7位:株式会社奥村組
項目 |
値 |
平均年収 |
936万円 |
売上規模 |
2,323億円 |
利益率 |
4.9% |
免震技術やトンネル施工技術を強みとし、高水準の利益率を誇っています。
8位:東亜建設工業株式会社
項目 |
値 |
平均年収 |
927万円 |
売上規模 |
2,032億円 |
利益率 |
2.2% |
海上土木が本業で海外展開に積極的であり、陸上土木や建築にも実績があります。
施工管理の平均年収を条件別に詳しく解説!
ここまで大手ゼネコンを中心に年収が高い順に企業をランキング形式で紹介してきました。
施工管理者や施工管理技士として働く場合に、会社の規模や取得している資格の種類、経験年数などの違いにより年収がどのくらい変わるか整理しましたので、次の章よりご案内します。
ぜひ参考にしてください。
会社の規模による違い
ここまで何度かお伝えしてきた通り、会社の規模が大きくなるほど平均年収が高い傾向です。
例えば、次のような違いがあります。
分類 |
平均年収 |
スーパーゼネコン5社 |
1036.3万円 |
準大手ゼネコン8社 |
876.2万円 |
中堅ゼネコン |
851.9万円 |
平均年収が1,000万円を超えてくる会社はスーパーゼネコンに集中していることが分かります。
売上規模(会社の規模)が小さくなってくると、平均年収も多少下がっています。
施工管理の種類による違い
施工管理は、国家資格を取得することで施工管理技士になれます。
資格ごとの平均年収を次に示します。
なお、資格を複数もつことで年収が数万円から数十万円ほど上がるような仕組みを取り入れている企業もあります。
複数の国家資格をもっている場合には「施工管理の種類による判断」が難しいため、施工管理者として中心的に行っている業務内容によってどのくらいの平均年収になるか整理しました。
施工管理の種類 |
平均年収 |
電気通信施工管理 |
647万円 |
電気工事施工管理 |
627万円 |
建築施工管理 |
622万円 |
建築機械施工管理 |
619万円 |
土木施工管理 |
608万円 |
造園施工管理 |
601万円 |
管工事施工管理 |
550万円 |
電気通信施工管理や電気工事施工管理の平均年収が高く、造園施工管理や管工事施工管理は平均年収が低い傾向となりました。
一方で、日本の平均年収に比べると全ての種類において高い水準となっているため、施工管理そのものが稼ぎやすい職業と言えます。
実務経験(年数)による違い
勤続年数による平均年収の違いを示します。
勤続年数 |
平均年収 |
2年目 |
320万円 |
5年目 |
490万円 |
10年目 |
520万円 |
20年目 |
720万円 |
勤続年数が長くなると、平均年収が上がります。
はじめは目標の年収に届かないこともあるかもしれませんが、経験年数の増加に伴い毎年年収が上がる可能性が高い職業です。
男性と女性の違い
主要な求人情報を確認すると、年代によって男女による平均年収の違いがありそうです。
ただし厚生労働省による広範囲な調査は、施工管理技士についてのデータがありませんでした。
そのため、施工管理技士の上位資格である技術士についての調査結果をもとに解説します。
※技術士の二次試験合格者は、施工管理技士の一部科目が免除されます。
参考として、上位資格である技術士の男女別の平均年収を示します。
年齢 |
男性の平均年収 |
女性の平均年収 |
25歳以上30歳未満 |
516万円 |
492万円 |
30歳以上35歳未満 |
625万円 |
684万円 |
35歳以上40歳未満 |
646万円 |
628万円 |
40歳以上45歳未満 |
742万円 |
502万円 |
45歳以上50歳未満 |
761万円 |
663万円 |
40歳未満(39歳以下)において、男女の平均年収の違いは50万円以下に留まります。
そして、30歳以上35歳未満においては男性よりも女性のほうが平均年収が高いことが分かりました。
スケジュール調整や社内外とのコミュニケーションにおいて、女性も力を発揮しやすい仕事であることが起因していると推察されます。
40歳以降、(家庭での役割を担うのが女性であることが多いと推察され)女性の平均年収は男性に比べて平均年収が下がっています。
それでも、日本の平均年収に比べると依然高めの年収です。
年齢による違い
年齢・年代別の平均年収を示します。
年代 |
平均年収 |
20代以下(~29歳) |
約478万円/年 |
30代(30歳~39歳) |
約592万円/年 |
40代(40歳~49歳) |
約649万円/年 |
50代(50歳~59歳) |
約701万円/年 |
60代以上(60歳~) |
約628万円/年 |
20代以下の年収は全国平均で約320万円/年なので、施工管理者の平均年収は478万円/年と大きく上回っています。
さらに仕事量が増え、責任範囲が広がりやすい40代から50代は平均年収も高い状況です。
取得している資格による違い
施工管理技士の資格には1級と2級があり、資格の違いによって平均年収も大きく異なります。
施工管理の取得級 |
平均年収 |
1級 |
約691万円/年 |
2級 |
約585万円/年 |
経験年数を経て、資格取得のための要件を満たせるようになると資格を取得できます。
資格を取得できるとより一層幅広い業務において活躍しやすくなります。
資格取得にも積極的にチャレンジし、好循環が生じるといいですね。
都市部と地方による違い
施工管理として就職するエリア(地域)によって、平均年収に違いがあります。
地域 |
平均年収 |
北海道・東北 |
536万円 |
甲信越・北陸 |
506万円 |
関東 |
511万円 |
東海 |
491万円 |
関西 |
523万円 |
中国 |
458万円 |
四国 |
495万円 |
九州・沖縄 |
502万円 |
施工管理者として就職するときに、担当エリアが広めになりやすい地方は平均年収が高くなっています。
次いで、首都圏(関東)、関西などの都市部も、年収が高めです。
施工管理者向け年収アップの方法
ここまで、施工管理者の年収について様々な切り口でご紹介してきましたが、いかがでしたか?
次のような方は年収が高くなりやすいことが分かりました。
- より大きめのゼネコンに勤める
- 電気通信施工管理や電気工事施工管理の資格がある
- 実務年数が長い
- 担当エリア広めで勤める、もしくは首都圏で勤める
現在入社したいと検討中の企業や今お勤めの環境は、どのくらい当てはまっていますか?
これから施工管理としてキャリアアップしながら年収を上げていきたい人におすすめのキャリアプランをいくつかご紹介します。
施工管理の給料には、資格手当がつく!
施工管理者は資格職です。
7つの国家資格でそれぞれ1級と2級があります。
施工管理の給料は、「基本給+残業代+資格手当」が基本です。
そこに、会社によっては交通費や住宅手当等、福利厚生が付与されています。
今いる会社やこれから受ける会社の条件を確認しましょう。
なるべく資格取得を推奨している会社にお勤めすると、経験を積みながら資格を次々と取っていくことで年収アップに繋がり、キャリアの選択肢も広がります。
社内でキャリアを積んで年収アップする
ひとつの会社で長年勤めるなど施工管理の経験を積めば積むほど、年収が上がっていく傾向です。
中小企業の場合では、事業拡大によって責任者としてのポストが空いて大きなキャリアアップに繋がるケースがあります。
大企業の場合には、ベテラン層の定年によって責任者のポストが空いて業務範囲が広がったり責任が大きくなったりする機会があります。
会社の売上や利益率の推移を確認したり、社内の方によって投稿されている会社への口コミを確認してみましょう。
社内でどのようなステップを踏めそうかイメージ作りができるかもしれません。
そして、転職が必要かどうかも判断しやすくなるでしょう。
転職しながら年収アップする
施工管理は資格職であり、業務内容が全国共通です。
会社によってカラーが異なり、強み弱みがあります。
力を入れている分野も様々で、一般の消費者向けの住宅に力を入れていたり、商業施設に力を入れていたりするなどの違いもあります。
工事の規模だけでお伝えすると、住宅メーカーに比べてゼネコンのほうが大きな工事の割合が大きい傾向があります。
年収1,000万円を超えるところを目指す場合には、最終的に大手のゼネコンへ勤めることをひとつの目標に経験を積み資格取得に務めるのが良いでしょう。
年収800万円以上を目指すのであれば、大手のゼネコン以外にも選択肢は広がります。
ご自身の適性に合わせた業務内容を担当できる会社に転職しながら、マネジメントする側に回っていくのもおすすめです。
業界全体の将来性も高い
今後も新しい建物や施設、設備は人が生きていくために必要なので作り続けられるでしょう。
一度建築されたものは、取り壊すまでの数十年から数百年単位で修理や修繕をしながら多くの方々に利用されます。
施工管理は、新築の際も、修理や修繕の際も必要な仕事です。
需要は途切れず今後も仕事が生み出され続ける分野なので、将来に渡り安定的に働き続けたい方にはぴったりの職業です。
今のスキルで年収アップを図れるか相談してみよう!
施工管理の仕事内容は幅広く、未経験の方も毎年たくさん採用されて活躍しています。
長期的かつ段階的な年収アップを実現しやすい仕事なので、しっかり稼ぎたい方に人気です。
施工管理未経験者の方へ
未経験でもしっかりスキルを身につけられる、研修や教育環境の整った企業が増えてきています。
ご希望の勤務地や残業時間と給与などをひとつの目安に、採用の間口を広めに取っている会社を複数受けてみましょう。
複数の会社の選考に進むことで、面接や面談を通じて会社ごとのカラーや先輩社員の声を確認できます。
複数の企業から内定を取り、じっくり選ぶかたちが理想的です。
施工管理経験者の方へ
これまでの経験や持っている資格などを整理し、今後どのような施工管理者を目指すかしっかり考えましょう。
そこで効果的なのは、スキルの棚卸しです。
施工管理経験を活かした転職により年収アップを実現するためには、あなたのスキルを必要としている会社に出会うことが大切だからです。
次の点を振り返り、あなた自身が持つスキルを整理してみましょう。
- 今の仕事で得意な点
- 今の仕事で不得意な点
- 今の仕事で好きなこと
- 今の仕事で嫌いなこと
その上で転職活動において絶対にはずせない条件を考え、優先度を決めておきましょう。
転職活動中にはこれまでの経験を聞かれる場面も多いので、自分自身の言葉でしっかり答えられるように準備をするのがおすすめです。
施工管理経験の有無に限らず、今後のキャリアプランを検討するときにプロに相談したい場合は、公式ラインよりご相談ください。
施工管理や建築・建設業界に詳しい転職エージェントの中から、あなたの希望に合った相談先をご提案致します。